やはり必要な電力自由化

やはり必要な電力自由化

アメリカでは最近のシェールガス革命によって、電力業界に大きな変動が起きているらしい。
原子力発電所が高コストのために市場から退場を余儀なくされているというのだ。
電気の価格を競争に委ねた結果である。
自由の国アメリカらしいが、全てを価格競争に委ねることが必ずしもよいことなのか、判断に迷うところである。
というのも、シェールガスは採掘と製品化の過程で環境汚染を引き起こすとも言われているからである。
原子力発電の元となるウランもウラン鉱山の周辺での環境汚染が問題となっているから、どちらがよいともわからない。
ただ、火力発電でも木材チップなどを燃やした方がシェールガスに比べて圧倒的にカーボンフリーなのだから、単に価格だけで決着をつけてよいのかと思うのだ。
そこで、価格を算出する上で、二酸化炭素排出コストを厳密に算定し、これを価格に賦課する修正がなされるべきであろう。
自由競争に委ねるだけでは公共の利益が侵されてしまう時、それをただすのが政府の役目である。
そしてその役目は重いと同時に、一定の利害関係者と結びつく様なものであってはならない。
そのバランスは難しい。
だが、日本の電力の現状をみるとき、やはり電力自由化は必要だと思うのだ。